PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥ-ス・クリ-ニング)ってご存知ですか?

8月 27th, 2010 医院からのお知らせ

この10年で、日本人の歯に対する意識はだいぶ変わってきたと実感します。

もちろんまだまだ欧米ほどではありませんが、それでも「白い健康な歯」に対する関心は、徐々に高まりつつあるのではないでしょうか?

 

少なくともここ数年、治療ではなく歯のケアのために来院する患者さんが増えてきています。欧米ではすでに定期的な受診が定着していますが、日本でもぜひ定期的に歯のクリーニングを受ける習慣が根付いてもらいたいものです。

 

こうした価値観の変化のなかで、少し前から注目されているのが「PMTC」と呼ばれる歯科のクリ-ニングです。いまでは多くの歯科医院で導入されていますので、受けたことのあるかたは多いのではないでしょうか?

 

「PMTC」とは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥ-ス・クリ-ニング」の頭文字をとった用語で、歯科のプロである歯科医師や歯科衛生士による専門的な器械や器具を使った歯の掃除として近年、注目されています。

歯の着色が取れてツルツルになり、お口がさっぱりするのも人気の理由です。

歯ぐきから上の部分の掃除が中心で、毎日の歯みがきだけでは取り残してしまっているプラ-ク(歯垢・汚れ)をプロのテクニックでしっかりとかき出すとムシ歯予防や歯周病の予防にたいへん効果があります。

 

お口のなかのプラ-クは時間がたつとネバネバしたしつこい膜を作って歯のベッタリと引っ付きます。これは流し台の排水口などに付くヌメリと同じ性質のもので、「バイオフィルム」と呼ばれます。

この「バイオフィルム」を取り除くには、こすって落とすのが最も効果的です。そこで大切なのが毎日の歯みがきなのですが、歯の形や並び方は複雑で実際のところ歯ブラシでは届かない場所もあります。そこで、歯を知り尽くしたプロによる大掃除の出番となるわけです。

 

PMTCでは、歯面や歯間を徹底的に掃除して、新たなプラ-クがつきにくいよう歯面をツルツルに磨きます。また、健康な歯ぐきの溝(歯肉溝)のプラ-クを取り除くこともできます。そのため、ムシ歯や歯周病の予防や歯肉炎の治療に効果を発揮するのです。

 

もうひとつ、PMTCで患者さんに喜ばれるのはなんといってもその爽快感です。歯がツルツルになって口の中がサッパリして、着色がとれて自然な白さがよみがえります。しかも、治療とは違ってまったく痛みや不快感がありませんので、なかには気持ちよくて眠ってしまう方もいらっしゃるほどです。リピ-タ-が多いのもうなずけます。

 

とはいえ、PMTCはれっきとした歯科の予防と治療のためのクリ-ニングです。単なるエスティックとしてとらえられては困ります。

究極の目的は諸悪の根源であるプラ-ク(歯垢、汚れ)の除去です。PMTCは、ムシ歯のリスクの高い方、歯肉炎を起こしている方、歯周病の治療後順調に治っている方、そして健康なお口の患者さんの予防と健康維持に非常に効果を発揮します。

また、歯石除去と組み合わせて用いることで、歯ぐきから上も歯ぐきの中も掃除することができ、あらゆる患者さんのお口の健康維持に貢献することができます。

ホワイトニングキャンペーン 2010 SUMMER

7月 30th, 2010 医院からのお知らせ

白い歯で輝き Smile!

ただ今、デンタルクリン「ホワイトニングコース」を特別価格でご利用いただけるキャンペ

ーンを実施中です。

この夏こそ、歯のホワイトニングで白く輝く歯を手に入れましょう!

エイジングケアとしても注目されている歯のホワイトニング。

ぜひこのチャンス、「歯を白く」体験してみませんか?

キャンペーン期間:2010年7月15日(木)~8月20日(金)

キャンペーン対象:デンタルクリンホワイトニングコース

キャンペーン価格表

クリニックタイプ(6歯)  26,250円 ⇒ 17,850円

クリニックタイプ(12歯) 36,750円 ⇒ 28,350円

ホームタイプ        31,500円 ⇒ 23,100円

ご予約は、医院受付または、お電話にてご予約を承ります。

口の健康が幸福の条件

7月 2nd, 2010 医院からのお知らせ

人間は幸福になるために生きています。

幸福に生きるためには、「からだが健康であること」「こころが健康であること」「家族が健康であること」など、いくつかの条件が必要ですが、“健康”が幸福のキ-ワ-ドであることは間違いありません。

 歯科医院として、「口の健康」が幸福の条件であることを主張したいと思います。

口は食べ物の入り口であると同時に思考の出口なので、社会と個人を中継する役割を担うからです。

 では、どのような生き方をした時、病気になってしまうのでしょうか?それがわからなかった時代は、ムシ歯になるならない、歯周病になるならない、歯が抜ける抜けないはその人の“運がいいかわるいか”という運命論になっていました。口に限らず、これまでの人々の健康観は、まじないや運任せだったのです。

 ところが、病気の成り立ちが解明された現在では、病気になるかならないか、どんな生き方がからだを壊してしまうのかについては、各人の知識と意思に依存していることがわかりました。

 口の病気の成り立ちやその発症防止法も同じです。歯を残す方法論がわかったので、80歳まで20本以上の歯を保持しましょうという「8020(はちまるにいまる)運動」が始まりました。歯の病気の多くは、歯面のバイオフィルム(細菌の塊)が原因です。歯を残す方法をひと言でいえば、個人の努力によるホ-ムケアとかかりつけ歯科医の努力によるプロフェッショナルケアの組み合わせで、このバイオフィルムをなくすことです。これを実行すれば、8020運動を達成できるのです。

 歯科医師は、8020運動を通して病気全般にかかわる2つの知識を患者さんや住民に伝えることができます。

つは「感染症」です。

ムシ歯も歯周病も、体液(唾液)を介する病原細菌の感染症です。その感染源、感染経路も解明されています。体液を介する人から人への感染がからだを壊すことを、ムシ歯を題材にして子どものときから学ぶことができます。

 つめは、「生活習慣病」です。

ムシ歯になってしまうようなバランスの悪い食生活を続けると、大人になってから生活習慣病にもなりやすいのです。

 そして歯科医師は8020運動を通して新たに病気全般にかかわる、

つめの知識を住民に伝えることができるようになりました。それは歯の病気が他の病気との共通危険因子の一つであることです。急性疾患の原因は1つであることがしばしばですが、慢性疾患は多くの危険因子が重なって発症することが知らされています。

例えば動脈硬化は、動脈硬化の原因として1つだけの病原因子だけではなく、さほど重要ではない危険因子が積み重なって発症に至ると考えられるようになってきました。

 生活習慣病の予防では、たくさんの危険因子のうち除去可能な共通因子を病気になる前に取り除いておくことが大切です。特に「栄養」と「タバコ」が多くの慢性疾患の共通危険因子になっています。同様に歯の病気も「ガン」、「呼吸器系疾患」、「心臓血管疾患」、「肥満」、「糖尿病」、「アルツハイマ-型認知症」などの疾患の共通危険因子の1つであることが科学的に証明されるようになりました。

 歯周病や歯の喪失によって噛むことができなくなると、でんぷん性の消化しやすい炭水化物が多くなります。食物繊維、カルシュウムをはじめ、煮込むことでいくつかのビタミンも不足しがちになります。また、口腔細菌の毒性は思いのほか強く、血管内皮細胞や多くの細胞に持続的な損傷を与えて、多くの疾患の危険因子となっています。

 「からだの健康はお口から」です。

口の健康に気をつけて糖尿病などの生活習慣病の進行を防止して、幸福な人生を楽しみましょう。

定期的なメインテナンスについて

6月 4th, 2010 医院からのお知らせ

歯科医院に何度も通って治療が終わった時に、歯科医師や歯科衛生士から、

「これからは、○ヶ月に一度メインテナンスに通ってくださいね」

と言われたことはありませんか?

「もうこれでしばらく歯科医院に通わなくてもすむ」と喜んでいたのに、

「また?なぜ?」と思う方もおられることでしょう。

 とはいえ、どんな方でも治療が終わって快適になったお口を、せっかくならできるだけ長くよりよい状態で保ちたいと願っておられると思います。また、同じようなトラブルがほかの場所に起こってしまうことも望んではおられないでしょう。メインテナンスは、そんな患者さんの願いにこたえるために考えられたお口の健康を守るための、歯科独特のケアシステムです。

まず考えて頂きたいのは、なぜ治療が必要になってしまったのだろうということです。

 

“ なぜムシ歯の治療が必要になったのでしょう。”

そして、

“ なぜ歯周病の治療が必要になったのでしょう。”

 

それはやはり、病気になってしまうようなリスクが皆さんのなかにあったからです。

そのため、これからは病気のリスクを根本的に減らしていく必要があります。治療後にそのまま放っておくと、治療したところがまた同じようにムシ歯になったり、

歯周病の炎症が再発するケ-スはたいへん多いのです。

 

 ムシ歯はムシ歯菌が食べかすを食べて出す酸が、歯を溶かしてしまうことで起こります。酸による被害を少なくするにはまず、ムシ歯菌を減らすこと。食習慣など、他にも注意するべきポイントはいくつかありますが、ムシ歯菌を減らすとムシ歯になるリスクはぐっと減ります。

 

 歯周病は歯と歯ぐきの間に入り込んだ歯周病菌が炎症を起こすことで始まります。歯と歯ぐきのなかの掃除はとても難しく、歯周病菌の病巣であるプラ-クや歯石はいったん溜まると硬くこびりついて歯みがきではとれません。それらをプロのワザで取り除き、歯周病菌を減らすことこそ、歯周病の進行を食い止めるための方法です。

 

 現在の歯科医療ではムシ歯や歯周病の原因が解明され、どうすれば病気にならずにすむのか、その予防法がしっかりと確立されています。お口の環境を改善して、原因である細菌を減らすことは、たいへん効果の高い方法です。

 

 メインテナンスでは、毎日の歯みがきだけでは残ってしまうしつこいムシ歯菌や歯周病菌をプロの技でしっかりとかき出し、減らします。ムシ歯菌や歯周病菌のすみかであるプラ-ク(歯垢)や歯石を取り除けば、病気のリスクを減らすことができるのです。これを何ヶ月かごとに定期的に行い、リスク管理をすることでトラブルの起こりにくいお口を長く維持することができます。

 

 “ 毎日歯みがきしていたのにトラブルが起きてしまった!”

 “ つぎつぎにムシ歯になってしまう。私の歯は弱いのだろうか?”

 

と悩んでおられる方、プロによるメインテナンスをぜひ受けてください。

プラ-クや歯石をとったり、歯のクリ-ニングを受けてお口の環境が改善すれば、歯の病気が起こる頻度はグーット少なくなるはずです。

 

 また、歯科のメインテナンスでは患者さんに合うホ-ムケアの方法や間食のとり方など、日常生活のなかで役に立つアドバイスも行っています。

 歯に自信のない方は治療の連鎖を断ち切るために、歯に自信のある方はこれからもずっとそうあっていただくために、歯科のメインテナンスをお役立て頂きたいと思います。

むし歯予防に効果的な歯磨き教えます.

5月 14th, 2010 医院からのお知らせ

誰も、むし歯になりたくないですよね!「キーリスクの歯」を知っておけば、効果的なむし歯予防ができます。「キーリスクの歯」って、なあに?

鏡でお口の中を見て下さい。

今あなたの歯で、詰めてあったり、被せてあったりする歯はどの歯ですか?

奥歯ですか?

前歯ですか?

あれば、その歯が「キーリスクの歯」です。

そこが、一番むし歯になり易い個所です。

その歯の汚れをしっかり取れば、むし歯になる確率がうんと低くなります。

むし歯予防は、しっかりと手入れすれば良いのです。

それは、

歯磨きとデンタルフロス(糸ようじ)、歯間ブラシの使用がポイントになります。

歯磨き後は、軽く水でお口漱ぐ程度にしてください。

一回のみ漱ぐまたは、漱がなくてもかまいません。

歯磨き剤を口の中に残したままにしておくと、より効果があります。

特にむし歯になり易い方は、デンタルフロスや歯間ブラシにも歯磨き剤を付けて下さい。

もちろん間食は、時間を決めて、お口に何も入っていない状態の時間を取ってください。

だらだら食べや、だらだら飲みは、いけません。

歯を磨けない時は、キシリトールガムを噛んでください。

 これだけで、むし歯になる可能性がすごく低くなります。

すぐに、実行して下さい。

フッ素の優れた効果

4月 9th, 2010 医院からのお知らせ

むし歯予防には、フッ素!

歯磨き剤や洗口液、飲料水(日本ではまだです)など積極的に、むし歯の予防の為にフッ素が使用されています。

今回は、歯磨き剤の中に含まれているフッ素についてお話をしたいと思います。

フッ素は、歯の表面(エナメル質)で働きます。エナメル質の表層約300μmでフッ素が働きます。フッ素と一口で言っても、実は2種類あって「フッ化ナトリウム(NaF)」と「モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)」と言い、特長や働きがそれぞれ異なります。「フッ化ナトリウム(NaF)」は、歯の成分であるカルシウムと結合し、50μm位の所で歯が溶かされないように働きます。「モノフルオルリン酸ナトリウム(MFP)」は、50~300μm位の所で働きます。

初期むし歯の方や過去にむし歯を治療された方は、「フッ化ナトリウム(NaF)」が効果を示し、現在健康で、むし歯のない方には今後のケアの為に「モノフルオルリン酸ナトリウム(MFP)」が予防効果を示します。

このようにそれぞれの場所で、2種類のフッ素が、予防効果を発揮します。

 

*歯磨きワンポイントアドバイス

①歯磨き剤のついた歯ブラシで、むし歯になりやすい所から磨き始める。

②磨き終わったら、すすぎは1~2回程度で水は少なめに!

(フッ素を歯に付けておくためです)

 

注)むし歯の出来易い方や歯周病の方は、1回の歯磨きで2度歯磨き法をお薦めします。

1回目は、時間をかけて磨く。

しっかりすすぐ。(汚れを洗い流す)

 2回目は、歯磨き剤をつけ簡単に磨く。

すすぎは少なめに!(リンスと同じように)

これで、「むし歯・歯周病」 対策、少し出来ました。

「お口の健康、再確認」

3月 12th, 2010 医院からのお知らせ

“外科手術前の歯科治療”

「この題が何を示すのかわからないと思う方が多いかもしれなせん。それはもっともだと思います。ここでいう外科手術とは歯科とは関係のない消化器外科や脳神経外科などの手術のことをさしています。

病院に勤務していると、外科手術の為に入院してきた患者さんだが、歯の治療がされていない。手術前に歯の治療が必要なので見て欲しい。と手術担当医から頼まれることがある。手術担当医が口腔(こうくう)内の様子に関心を持つのは大切なことだ。手術後の回復に数日以上を要する場合は、麻酔や人工呼吸器のため、気管に管が挿入されていることが多い。こんな時に歯垢(しこう)や歯周病で汚染された唾液(だえき)が気管に漏れ込んだり、誤ってたんなどが気管に入る誤嚥(ごえん)が起きたりした場合、肺炎を発症して回復に影響することがあるのだ。内科的な病気で緊急入院となった場合でも、回復後に、患者さんが物をかめない、と歯科治療を依頼されることがある。診てみると歯周病が進行していたり、直さなければならないむし歯が多過ぎたりするなどの理由で、治療が追い付かず、私達歯科医がお役に立てないこともある。

患者さんの体力の回復が十分でないと、治療台に必要時間座って口をあける事が出来ないこともある。これでは、腹の手術をしたが歯が悪くて咀嚼(そしゃく)できず、十分食事がとれずに体力が回復しない、や、歯科治療に行く体力さえない、などの事態に陥ってしまう場合もある。これでは本来治るべきものが、いつまでも回復しない。だが治療を放置していた患者さんの歯を、1回や2回の治療で治しきることはできるものではない。やはりふだんから口内の健康に関心を持ち、かかりつけの歯科医師を持っておくことが重要である。悲しい事に、一般の方にはこれらの事情があまり伝わっていないようだ。治療台の治療が一番であるので、車いすやベッドの上では十分な治療を行えない可能性があること、患者さん本人が我々の支持した動作できなければ治療が無理であることを理解してほしい。病気はいつ襲ってくるかわからないので普段から口の健康に留意して欲しいのだ。」       医療センター歯科口腔外科医長より

 

「むし歯や歯周病の予防が大切であること」

何度もここ数年間言い続けていることです。

単に、むし歯や歯周病にならなかったということも大切ですが、お口にいる細菌が問題なのです。むし歯や歯周病になり難いお口の環境は、良く清掃が出来ていること、そしてむし歯や歯周病の細菌も少ないことです。お口が健康であれば、病気になり難かったり、たとえ病気になったとしても回復が早いと言われています。

「お口の健康が、体の健康を守る」と言っても過言ではないでしょうか?

本年も、健康な歯を一本でも多く残すことで喜んで頂ける歯科医院を目指します。

1月 8th, 2010 医院からのお知らせ

「歯磨きと歯磨き剤について」

皆さんは、1日何回歯磨きをしていますか?

朝食後と就寝前の1日2回、それとも毎食後の3回でしょうか?

実は、日本人の歯磨きの勤勉さは、国際的にみても、大変努力家の優等生なのです。歯磨きを日常にしている人が90%以上もいるという統計が出ています。しかし、昔から優等生だったわけではありません。今から何十年前、3・3・3運動という歯科の啓発運動が行われました。1日3回、3分間、食後3分以内に歯を磨こうというキャンペーンです。その頃の日本人は、朝起きて顔を洗い、歯を磨き、サッパリした後に朝食を採っていました。寝る前に歯を磨く習慣がなかったため、お口の中が綺麗に保たれている時間は、朝の歯磨きから朝食を採るまでの数分間しかなかった訳です。

この現状を変えなくてはと始まったのが3・3・3運動で、食後や1日数回の歯磨きを定着させたという功績はとても大きなものでした。歯磨きの習慣が国民に定着するにつれ、歯磨き剤の重要度が増し、消費量は当然ながら急激に増えました。

それだけでなく、昭和の初期に主流だった粉上の歯磨き粉は、ビン入りの半練り歯磨き剤へと変わり、その後現在のチューブ入りのペーストとなりました。また、その形状だけでなく、中身も劇的に進化しました。粉や半練りの歯磨き剤は、その成分のほとんどが研磨剤でクレンザーのように粗いものでした。これで、1日何回も歯磨きをすると、大切な歯は、すり減って削れてしまいます。そこで現在の研磨剤は、粒子が丸く加工され、歯を傷めない硬度でありながら、少量で歯の汚れなどが効果的に除去できる品質を備えています。

 こうして、食後や1日数回の歯磨き習慣が定着し現在に至っている日本ですが、その努力が報われているかというと、これがいまひとつなのです。以前は、ムシ歯や歯周病などで失う歯は、他の先進国と比べて少なかったのですが、最近逆転されつつあり、日本にとって深刻な問題になっています。その大きな原因は、ムシ歯を例にとると、フッ素利用の遅れが挙げられます。予防先進国では、歯質の強化や再石灰化の効果が高いフッ素が歯磨き剤はもちろん、水道水や錠剤など様々な方法で盛んに利用され、ムシ歯予防に大きな成果をあげています。日本では、目下のところ歯磨き剤を使うフッ素利用が一般に行われています。薬用成分としてのフッ素には、歯を強くする効果が高まるようにイオン化しやすくなるなど、徹底的に工夫が加えられています。

このように、フッ素利用が遅れているとはいえ、こうしたフッ素入り歯磨き剤を上手に使って、毎日一定量を口内に供給すれば、ムシ歯予防に多大な効果があります。ただし使い方にはコツがあります。出来るだけ長く有効な濃度のフッ素が、口内に残っていることが重要なポイントになります。歯磨きの後、口内のフッ素濃度は、唾液によって薄まっていきます。しかし、有効フッ素濃度0.05PPM~0.1PPMというごく微量のフッ素が、次の歯磨きまで口の中に長くとどまっていれば、むし歯になるリスクが減ります。

子供用の歯磨き剤のフッ素濃度は、500PPMぐらい、大人は900PPMぐらいの歯磨き剤が多く販売されています。よって、歯磨き後のうがいは、丁寧にし過ぎると、口内のフッ素濃度が下がってしまいます。コップ1/3程度の水を使って2~3回の簡単なうがいにとどめます。就寝前の歯磨きで、有効濃度のフッ素が口内に残れば、唾液に流されることも少なく、朝までフッ素が効果的に作用します。

進化した歯磨き剤を上手に使って、大切な歯を守ることを、ほんの少しの努力ですが、継続すればその効果が必ず実感できると思います。

今回のブログ内容は、豊橋市商工会議所機関誌 「ニューボイス」1月号

“口から見直す体の健康” vol,27 にも転載させて頂きました。

「歯ぎしり」「インプラント研修会」

12月 19th, 2009 医院からのお知らせ

「歯ぎしり」

周りの人が目覚めるほど、夜中に突然大きな音がする歯ぎしり。「ギシギシ」「キリキリ」本人は気がつかないまま、寝ている間に強い力で歯を噛みしめたり、すり合わせたり、歯ぎしりは病気ではないのですが、軽く見てほっておくと、歯がすり減り歯周病を悪化させることもあります。一晩で合計30~40分ぐらい歯ぎしりをしている人もいますが、ほとんどの人は自覚症状がありません。同室で寝る家族や旅行先で一緒になった友人から指摘され、気が付くことが多いようです。起きた時に、顎がこわばった感じやだるさがあっても原因が歯ぎしりと分からないケースも少なくないようです。歯ぎしりは、子供で約20~30%みられます。また、成人で約5~10%と報告されています。性別で言いますと、男性の方がやや多く見られます。原因はまだ明らかになっていませんが、咬む時に使う顎に筋肉の緊張や強いストレスなどとの関連性がこれまで指摘されてきました。最近の研究で睡眠との関係が明らかになってきたようです。大阪大学の加藤先生の報告では、寝ている間正常でも断続的に数十秒間、歯ぎしりを行っていると言われています。睡眠の質が落ちた時に、脳のバランスが崩れ歯ぎしりがひどくなる場合がありますが、睡眠の長短には、関係ないようです。

「歯がグラグラする」=「歯周病」と考えがちでした。

歯ぎしりにより、歯を支える組織が損傷をして「グラグラ」が起っている可能性もあります。仕事中に無意識に強く噛みしめていることもあります。自己診断、歯がすり減っていないか?あごの筋肉が盛り上がっていないか?

一般的な治療は、睡眠中にスプリントという透明な樹脂などでできた専用器具を歯にかぶせ、1か所に力がかからないようにします。しかし、その装置を使用したから治るものでもありません。逆に悪化することもあります。また、咬合調整(かみ合わせを調整するために歯を削る)や歯科矯正を行うこともあります。何よりも、不規則な生活を避け、質の良い睡眠を取ることで歯ぎしりを避けられるかもしれません。

「治療よりも予防」歯ぎしりにも言えます。

まとめてみますと、

原因:睡眠の質の低下、ストレス、口筋の緊張などや喫煙、飲酒が歯ぎしりの頻度を高める。

影響:歯がこすれてすり減る、義歯が割れる、顎関節症や歯周病が悪化する。歯のすり減りの有無、歯ぎしりへの自覚、起床時の顎のだるさ、痛みなどを調べます。

治療法:就寝時にスプリントをつける。日常生活を規則正しく、なるべくストレスを溜めないなどがあげられます。 

「インプラント研修会」DSC03548DSC03547

スウェーデンからKristerson先生をお招きしインプラント講習会を11月12日(木)に行いました。毎年、桜の花の咲き誇るピンク一色に染まるまさに春爛漫の時期と秋の色付きを見せる紅葉の時期と、日本を代表する美しい季節に来日されます。光陰矢の如し、本当に月日の経つのは速いもので、草間で研修をして頂くようになり、あっという間に11年が過ぎてしまいました。今回は、講義とディスカッションを中心とした最新のテクニックとスウェーデンで行われているポピュラーな骨材料についてでした。愛知県内の先生3名と三重県の先生1名の参加を加え10名程の、いつもそうですが、講義中でも、またどんな質問にも応じてくださいます。来春もどのようなトピックスが伺えるか楽しみです。

今年も、残り少なくなりました。突然の寒波で、体調を壊されないよう、お気を付けください。 そして、「新」しい良い年をお迎えください。

 

歯磨きで「がん」リスク3割減る

10月 16th, 2009 医院からのお知らせ

「歯磨きを行うことで、がんになる可能性が低くなる」という報告がありました。

1日2回以上歯を磨く人が、口の中や食道がんになる危険性は、1回の人より3割低いとの研究結果を、愛知がんセンター研究所が発表しました。まったく歯を磨かない人の危険性は、1回の人と比べて1.8倍だそうです。これは、約3、800人を対象にした疫学調査の結果で、歯磨き習慣と発がんの関連を示す報告は国内初になり、日本癌学会で発表されました。同研究所疫学予防部では、「口や喉には発がん物質とされるアセトアルデヒドを作る細菌がいて、歯磨きで細菌や発がん物質が洗い流されるので、少なくとも朝と夜の1日2回磨けばがん予防になると提案しています。

 同センターを受診した人の中から、口の中や喉などの頭頚部がんと食道がんの患者計961人と、がんでない2,883人に、歯磨きや喫煙、飲酒などの習慣を調査しました。年齢は、20から79歳で平均61歳でした。その結果、2回以上歯を磨く人は、1回の人に比べがんになる危険性が約29%低く、まったく磨かない人の危険性は2回以上磨く人の2.5倍。喫煙や飲酒をする人だけの分析でも同様の結果で、歯磨き習慣がないことが、他の危険因子と関係なく独立したがんの危険因子であることを示したのではないでしょうか。(愛知県がんセンター研究所まとめより)